片手練習、両手練習、どっちが先?

2026.02.17

大人の生徒さんから,こんな質問がありました。
「片手ずつ練習したほうがいいの?それとも最初から両手で弾いたほうがいいの?」

幼児から習っている方は、思い出して下さい。最初から両手で弾きましたか?
片手ずつですよね。
しかし、実は、どちらの練習方法にもメリットがあります。

まず、片手練習の良さから話してみましょう。片手ずつ練習することで、それぞれの手の動きや音の流れに集中できます。特に難しいパッセージやリズムが複雑な部分では、片手でじっくり練習することで、指の動きやタイミングをしっかり体に覚えさせることができます。右手はメロディー、左手は伴奏という役割があることが多いので、それぞれのパートを理解するためにも片手練習はとても有効です。(もちろん、反対のケースもあり、左手がメロディーの曲あります)

ただし、片手練習ばかりに偏ってしまうと、いざ両手で合わせたときにうまくいかないこともあります。なぜなら、両手で弾くときには、左右のタイミングを合わせたり、バランスを取ったりする必要があるからです。だから、ある程度片手で慣れてきたら、早めに両手での練習に移行するのが大切です。

一方で、最初から両手で練習することにも意味があります。特に簡単な曲や、左右の動きがシンプルな場合は、最初から両手で弾いてしまったほうが、曲全体の流れをつかみやすいです。また、両手で弾くことで、音楽的な表現やダイナミクスも意識しやすくなります。初見演奏力を鍛えることにもなります。とはいえ、難しい部分を無理に両手で練習し続けると、変なクセがついたり、ミスを繰り返してしまうこともあるので注意が必要です。

じゃあ、どうやってバランスを取ればいいの?って話になりますよね。おすすめは、まず片手ずつ練習して、それぞれのパートがある程度スムーズに弾けるようになったら、すぐに両手で合わせてみること。最初はゆっくりのテンポでいいので、左右の動きを意識しながら練習していくと、自然と両手の連携が取れてきます。そして、また難しいところに戻って片手で確認する、というふうに、片手と両手を行ったり来たりしながら練習するのが効果的です。

結局のところ、片手練習と両手練習はどちらも大事で、どちらか一方に偏るのではなく、曲の難易度や自分の習熟度に応じて使い分けるのがベストなんです。焦らず、でも着実に。そんな気持ちで練習していけば、きっとピアノが上達していくでしょう。そして何よりも、楽しんでピアノに向かう事が1番大事なのかもしれません。

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